「多重債務の解消におまとめローンを利用したい!」
「おまとめローンのデメリットって何?」
このような疑問や不安を抱えている人は少なくありません。
結論から言いますと、おまとめローンは多重債務解消の有効な手段として利用されます。
しかし、その内容についてしっかり知っていなければ、逆に損をしてしまう可能性もあるのです。
そこで今回は、多重債務とおまとめローンの関係性について徹底的に解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
おまとめローンとは
おまとめローンとは、複数の金融機関から借入した債務を、借換によって一本化するローンのことです。
【現在の借入状況】
A銀行 | B銀行 | C消費者金融 | D消費者金融 | |
---|---|---|---|---|
毎月返済額 | 5万円 | 2万円 | 3万円 | 1万円 |
返済日 | 27日 | 10日 | 25日 | 20日 |
借入総額 | 100万円 | 30万円 | 50万円 | 20万円 |
例えば、現在総額で200万円の借金を抱え、毎月11万円の返済を行っている人がおまとめローンを組んだ場合どうなるでしょうか。
【おまとめローン借換後】
E銀行おまとめローン | |
---|---|
毎月返済額 | 6万円 |
返済日 | 20日 |
借入総額 | 200万円 |
以上のように借入総額は200万円で変わらないものの、毎月返済額が11万円から6万円に軽減され、かつ返済日が20日の1回のみになったため支払いの管理もしやすくなりました。
上手く利用することで資金繰りを安定化させることも可能であり、現在の収入に合わせた返済へ条件を変えられるのがおまとめローンの最大の強みと言えるでしょう。
おまとめローンで多重債務は解決できないケース
おまとめローンは多重債務からの生活再建に利用されます。
実際多くの銀行や消費者金融におまとめローン商品があり、多重債務を抱えている人が申込しているケースが多いです。
しかし、実はおまとめローンで多重債務を解決できないケースもあります。
- 金利が安くならない場合
- 減らせる借金を減らさずまとめてしまう場合
- 状況が悪化する場合
- 借入に条件が付く場合
それぞれについて詳しく解説していきましょう。
金利が安くならない場合
おまとめローンをしても金利が安くならない可能性があります。
消費者金融のおまとめローンは利息制限法の上限金利が適用される場合が多く、銀行のおまとめローンであっても年利で10%以上である場合が多いです。
金融機関はリスクに応じた金利設定をしております。
多重債務者に対して低利でおまとめローンを融資することはまず考えられません。
金利18.0%で契約している消費者金融系のカードローンをまとめるのであれば、若干金利は下がりますが、大幅な利息軽減効果は望めないでしょう。
尚、おまとめローンは返済期間を延ばすことで、毎月の返済金額を減らす効果がありますが、借入期間が長ければ長い程支払利息が増えていきます。
総支払額はおまとめ前と比較して一般的に大きくなる点に注意しましょう。
減らせる借金を減らさずまとめてしまう場合
長年間グレーゾーンで取引していた借金があった場合、その債務をおまとめローンで一本化してしまうと過払い金請求の機会を失ってしまう可能性があります。
もちろん完済後であっても過払い金請求は可能ですが、完済前であれば発生しない「成功報酬」等の費用が必要になります。
おまとめローンを利用することで必要になるなど、逆にデメリットとなる可能性があることに注意しましょう。
状況が悪化する場合
おまとめローンの最大のデメリットで、かつ多重債務が改善しないと言われる理由は、おまとめローンで逆に条件が悪化してしまうケースがあるためです。
おまとめローンで今まで借入していたカードローンなどを返済した場合でも、おまとめしたカードローン契約を残したままにしてしまうケースが多いです。つまり、「カードローンの借入枠が再び空く」ことになります。
多重債務を作ってしまう人は、枠が空いてれば使ってしまう可能性が非常に高いです。
せっかく多重債務が一本化されたのにも関わらず、再度空いたカードローンの借入枠を利用することで、借入が約2倍に膨れてしまうことになります。
結局状況が悪化し、最終的に借金が増えてしまっただけ、という最悪の事態にもなりかねません。
借入に条件が付く場合
おまとめローンは、借入する際に不動産等の「担保」が必要になったり、第三者の「連帯保証人」が必要になったりします。
第三者の連帯保証人の場合は、公証人役場で公正証書の作成が必要になるなど手間が大きく、また借金が家族にバレてしまう原因にもなります。
家族に内密で借金を減らしていきたいと考えている人は、条件がつくおまとめローンはお勧めできません。
多重債務と債務整理
多重債務はおまとめローンによる解決も可能ですが、生活再建という考え方で言えば債務整理を行うのも手段の一つです。
任意整理であれば職場や家族にバレる可能性は限りなく低いですし、将来利息が軽減されるため元金を確実に減らしていくことが出来ます。
個人信用情報機関へ債務整理の情報が登録されるデメリットはありますが、本気で多重債務を解消したい人は今後借入は一定期間制限するという観点からも必要であると考えましょう。
家計から無駄をなくすことが、根本的な多重債務の解決方法なのです。
おまとめローン | 任意整理 | |
---|---|---|
返済先 | 一本化 | 弁護士や司法書士に振込 |
利息 | やや下がる | 将来利息のカット |
借入総額 | 変わらない | 下がる又は変わらない |
状況の変化 | 不動産担保や保証人が必要になる場合 | 個人信用情報機関への登録 |
