硬貨のトリビア

硬貨のトリビア 金融リテラシー

財布を開けば、ジャラジャラと顔を覗かせる軽くて薄っぺらなアルミニウム、1円玉。在庫量が十分であり、クレジットカードや電子マネーの普及を背景に、2011年には市場流通用の1円玉は製造されませんでした(貨幣詰め合わせセット用を除く)。これは1968年以来、実に43年ぶりのことでした。

有名な話かもしれませんが、1円玉の製造には1円以上のコストがかかっています。

1円玉はアルミニウムで、その原料となるボーキサイトのほとんどは輸入しているため、製造コストに加えて物流コストなどがかかり、為替の影響も受けるため、1円玉を製造するのに2円以上かかることすらあります。

また、1円玉はモノサシとしても使えます。

1円玉の半径は1センチ、つまり直径2センチです。

モノサシがなくても、財布から1円玉を取り出せばすぐに計測可能です。

また、硬貨には実は使用制限があります。

例えば100円の品物を1円玉100枚で買うことはできるのでしょうか?

答えはYesでもありNoでもあります。

「1回の支払で使用可能な同一硬貨の枚数は20枚まで」と法律で定められているのです。

ただ、この条文、受取側は「同一硬貨が21枚以上だったら受け取りを拒否することができる」ということであって、大抵の場合は拒否されることはないようです。

貯金箱でお金を貯めたりすると、同一の硬貨が大量に発生したりしますが、そんな時にはお店で使うのではなく、銀行で両替するなり、預金してしまうなりするのが無難ですね。

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