浪費を控えて貯金しているのに、なぜか給料日前になるとカツカツになってしまう。
最近になって、勤め先の存続に不安があったり、年金や退職金もあてにできなかったりして、貯金を特に意識するようになった方が増えている印象です。
収入増=貯金増とはいかない
収入が多ければ、貯金も増えると思いがちですが、そううまくはいかないことがあります。
収入が増えると、税金を始めとして、各種控除や社会保険などの面で不利になります。
基本的に、日本は収入が低ければ低いほど国の各種支援が受けられて、納税額も少なくて済みます。
高収入であればあるほど、恩恵を受けられる機会が少なくなり、さらには納めるべき税金が高くなります。
おもしろいことに、年収が800万~1000万以上の、いわゆる富裕層になると、心理的に裕福になった感覚が芽生え、ちょっとした贅沢品などをポンポン買ったり、「ちょっと良いもの」を買うようになり、支出が増加する傾向にあります。
収入が増えると、経済的な恩恵をあずかれなくなるうえに、支出が増大するので、なかなか貯金できないことがよく見られます。
つまり、貯金をしたり、節約をしたりするには、収入を増やすことも大切ですが、なにより支出を抑えることが効果的です。
貯金・節約の基本は現状把握
お金を貯めるうえで最も大切なことは、お金の出入りを把握することです。
つまり、毎月どれぐらいのお金が入ってきて、何にどれだけ使っているのかを把握することです。
例えば、毎日ペットボトルのお茶(例として150円/本)を買えば、1年では¥54,750になります。年収300万の場合、その1.8%がお茶で消費していることになります。
無駄な少額の消費が習慣になってしまうことは、最も浪費につながりやすいです。
無理は禁物
お金を貯めるのに、なんでもかんでもやめればよいというわけでもありません。
例えば、タバコやお酒など依存性のあるものを急にやめようとすると、身体に無理が生じます。
依存性のあるものは、ほどほどに、徐々に、が大切です。あるいは、禁煙外来などの医療手段を使うのも一手です。
ダイエットと同じで、無理しすぎると、リバウンドが待っています。
誤った節約法に気を付ける
ひと昔前まで、トイレの水槽にペットボトルを入れると、流れる量が少なくなり、節水につながると言われていました。
しかし、実際にはタンクの損傷や下水管の詰り(排水の勢いが弱いため)などが起きるおそれがあり、最悪の場合、修理代として節水した分以上のお金がかかるかもしれません。
例えば、節水をするのなら、シャワーや洗い物の水をこまめに止めたり、節水用蛇口に変えたりすることから始めるのが無難です。
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