利息だけでも資産を増やすことはもちろんでき、「預け入れ年数」と「金利」によって、どれだけ増えるかが決まります。
利息だけで預けた資産を倍にするには、どれぐらいの預け入れ年数、金利が必要なのでしょうか。
これは「72の法則」を使うことによって、すぐに算出できます。
72の法則とは、複利を前提に、投資した元本(たとえば預金)を2倍にするために必要な「預け入れ年数」または「金利」を簡単に導く方法です。簡単な公式にあてはめるだけで、次のことがすぐにわかります。
- 金利がわかれば、何年預ければ元本が2倍になるかがわかる。
- 預け入れの期間がわかれば、金利何%で元本が2倍になるかがわかる。
公式: 72 = ※金利(%) × 預け入れ年数(年) (※年複利(%)で計算)
例えば、次のように元本を2倍にする条件を導けます。
金利2%の場合 ⇒ (72 = 2 × 預け入れ年数) なので ⇒ 預け入れ年数=36年 ⇒ 元本を2倍にするには、36年預け入れる必要がある。
預け入れを10年に設定 ⇒ (72 = 金利 × 10) なので ⇒ 金利=7.2 ⇒ 元本を2倍にするには、金利が7.2%である必要がある。
それでは2020年秋時点の某メガバンクの金利を例に72の法則をあてはめてみます。
定期預金(300万未満)10年: 72 = 0.1 × 預け入れ年数 ⇒ 720年!!
普通預金の場合: 72 = 0.02 × 預け入れ年数 ⇒ 3600年!!!
超低金利時代というのを痛すぎるぐらい実感しますね。
積極的に資産運用を目指すなら、もっと利回りの良い金融商品の方が現実的ですが、有利であればあるほど、何かしらのリスクも伴うので十分に検討する必要があります。
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