タックス・ヘイブンとマネーロンダリング

タックス・ヘイブンとマネーロンダリング マネーリテラシーブログ

マネーロンダリング、は日本語で「資金洗浄」とも呼ばれます。

不正に得たお金を匿名性、秘匿性の高い口座などを経由させることにより、資金の出所を隠ぺいする行為です。

例えば、自国で不当利益を上げた場合、真っ正直に課税申告なんてすることはないでしょう(もちろん悪事です)。

かといって、その利益を自国の銀行などの金融機関に預けていれば、足がついてしまいます。

そこで、ケイマン諸島などのタックス・ヘイブンの会社の利益とすれば、特にケイマン諸島などでは非課税なので、そっくりそのままお金を口座に預け入れ、課税もされずに、投資などに自由に使うことができるというわけです。

なお、お金を移す際には、銀行振り込みというわけにもいかないので、直接現金を持ち込み(一般的に、海外では現金の持ち込み上限額が設定されています)、預金する形を取っていたことが多かったそうです。

タックス・ヘイブンの特徴としては、多くの場合、税制面で優遇されるだけではなく、法人情報の秘匿性が高いため、マネーロンダリングや脱税に悪用されていました。

そのためか、タックス・ヘイブンはいつの間にか悪事の温床といったイメージが定着し、どうにもきな臭さが残りますが、最近になってタックス・ヘイブンの国もマネーロンダリングの防止など、国際的な取り組みに協調するようになってきています。

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