キャッシング審査に通っても途上与信があります

キャッシング審査に通っても途上与信があります キャッシング

途上与信に引っ掛かると契約解除の恐れがあります

キャッシング審査に通ってお金を借り入れたら終わりという事では無く、借りたお金は返す、これはキャッシングやカードローンに限らず他の金融商品にも当てはまりますが、借りたお金(債務)はしっかりと返済していかなければいけないのです。

一旦借りたら後は返済が多少遅れても大丈夫だろうなどという甘い考えでいると、ある日突然お金が借りれなくなる=金融機関との契約が解除される可能性があるのです。

その理由として、金融機関では顧客の支払い状況のため、定期的・不定期に与信という作業を行っているためですが、あなたはこの与信について良く分からないかも知れませんので、今回の記事で説明します。

与信とは

この与信ですが、これは読んで字のごとし信用を与えると言う意味になります。

基本的に金融商品は顧客と金融機関との信用によって成り立っていますので、審査の際金融機関が申込者に対して信用枠(限度額)を与えているのです。

ですので、申込者に信用を与えるだけの材料があれば当然審査に通る事になりますが、信用を与えるだけの材料が無ければ審査に通らない事になるのです。

そして、この与信ですが、何も審査の時だけ行われているという訳では無く、顧客と金融機関との契約が続いている限り、定期的または不定期に行わているのです。

途上与信とは

先程の与信が申込者に対して信用を与えるという意味だったのに対して、この途上与信とは途上、つまり審査に通った顧客と金融機関との契約が続いている期間の途中に顧客に対して与信を行っています。

というのも、顧客の状況と言うのは日々変わっていきますので、審査当時の信用情報や属性情報に変化が出ている可能性があるからです。

審査当時には公務員で信用情報や属性情報も良好だった顧客が、転職または起業して自営業者になっていた、パートやアルバイトだった顧客が一般社員になっていたなど、職業や年収の面に大きな変化が出る場合がありますよね?

その結果、金融商品の利用代金の支払いを毎月きちんと行っている方がいれば、一方資金繰りが苦しくなって何度か延滞をしている、または延滞を繰り返している方も出てきます。

そして、これらの事は自社で利用中の金融商品であれば利用状況はすぐ確認する事が出来ますが、他社での利用状況は個人信用情報機関の信用情報を照会しないと分かりません。

他社で延滞を繰り返している方は今後自社でも延滞を繰り返す可能性が考えられますので、その利用状況はいち早く確認する必要があるのです。

そこで、金融機関ではこの途上与信を不定期に行い、個人信用情報機関の信用情報を照会し自社顧客の自社及び他社での利用状況を把握して、必要な処置を講ずる必要があれば処置をしています。

例えば、顧客の自社及び他社での利用状況が良好であれば利用限度額が増額される可能性がありますし、また自社及び他社での利用状況が悪ければ利用限度額の減額や最悪利用停止→強制解約になる可能性もあるのです。

特に、自社及び他社の利用状況に延滞が無くても、利用限度額一杯まで使っていると限度額が減額される可能性が高くなりますので注意が必要です。

法定途上与信とは

先程の途上与信が不定期(金融機関の都合)に行われるのに対して、この法定途上与信とはその名の通り貸金業法によって定められている定期的な途上与信になります。

ただ、これには条件があって、契約形態が包括契約=契約期間中に限度額の範囲内で繰り返し利用可能な契約(キャッシングやカードローンなど)の場合、定期的に与信を行わなければならないのです。

そして、法定途上与信の期間ですが、キャッシングやカードローンで1ヶ月に5万円以上の利用があり、なおかつ利用残高が10万円以上の場合には1ヶ月ごとに与信を行う必要があります。

また、毎月キャッシングやカードローンの利用が無くても利用残高が10万円以上ある場合には、3ヶ月に1回与信を行う必要があります。

ですので、カードローンやキャッシングを利用している方は、定期的な与信が入る事を念頭に置いて、毎月しっかりと返済して下さいね。毎月の支払い状況が悪いと限度額の減額や最悪利用停止になる可能性があります。

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