審査において信用情報の中身は重要です
クレジットカード審査では、申込者本人の属性情報や信用情報を元にクレジットカード発行の可否を判断していますが、この際必ず個人信用情報機関の信用情報を照会しています。
この理由としては、信用情報には申込者の現在及び過去においての各種金融商品の利用状況(良好な支払い情報はもちろん、延滞情報なども含まれます)が登録されていますので、クレジットカード会社が申込者の支払い状況を判断するためには欠かす事が出来ない情報になるためです。
この事からも分かるように、審査では自分の属性はもちろん個人信用情報機関に登録されている信用情報はかなり重要な役割を果たしますが、この信用情報にある情報が登録されていると審査に通らなくなる可能性がかなり高くなってきます。
そこで、今回の記事では信用情報に登録されていてはいけない情報について解説します。
信用情報に異動が登録されていると審査に通りません
異動と聞くと、一般的には企業内の人事異動が思い浮かぶかもしれませんが、これが金融業界における異動となると、少し意味合いが異なっています。というのも、信用情報の支払いの状況欄に異動の文字があるとクレジットカード審査に通らない可能性が極めて高くなるためです。
そして、この異動の文字はクレジットカード会社にとっては問答無用で申込者の審査を否決する理由になりますし、申込者にとってはこれほど審査に都合の悪い文字はありません。
その理由ですが、この異動とは3ヶ月または61日以上に渡って支払いがない=延滞状況が続いている、または裁判所が破産を宣告した場合など によって登録されるからです。
3ヶ月以上の延滞や自己破産などは、もはや重度の事故情報として扱われるため審査において非常に大きな影響を及ぼしてしまうのです。
もっとも、金融商品を購入するという事は、つまり債務の支払い義務が発生するので支払いは延滞せずに行う事は当たり前になります。
ただ、中にはとある事情によって急きょお金が足りなくなり、期限までに支払いを行う事が出来なくなってしまう人がいるかも知れません。
しかし、金融会社からしてみれば顧客の事情は関係ありませんし、期日までに支払いを行ってもらわない=延滞されてしまうと自社に損失が出る可能性があるため、重大な延滞をする人は信用情報に登録して今後しばらく金融商品の利用が出来ないような仕組みになっています。
これは、クレジットカード会社のみならず、他の金融会社でも各種金融商品の申込者が過去に長期間の延滞を起こした事があれば、積極的に自社顧客に取り込もうとは思いません。
長期間の延滞=金融商品の利用代金の支払いをきちんと行う能力がありませんので、クレジットカード審査に通らないという事もある意味仕方ありません。
ですので、個人信用情報機関の信用情報に異動が登録されていると、その時点で審査が終了=審査に通らない可能性が非常に高くなるため注意が必要です。
異動の登録期間は5年間です
クレジットカード審査で信用情報に異動が登録されている事が判明すると、その時点で審査が強制的に終了してしまう可能性が非常に高くなってしまいますので、異動が登録されている人は信用情報から削除されるまでは審査申込は控えた方が良いです。
信用情報に異動が登録されているにも関わらず審査に通るようなクレジットカードはゼロではありませんがほぼ無いと思っておいた方が良いです。
そして、信用情報への異動の登録期間は異動の発生から5年間となっていますので、この5年間は審査に通らない=クレジットカードを作る事が出来ないと考えていただければと思います。
信用情報の入金状況欄のAやPマークにも注意が必要です
信用情報には毎月の支払い状況を示す入金状況欄があり、この入金状況欄にはこのように良好な支払い実績を示す$マークが並ぶのがベストですが、うっかり口座への入金を忘れてしまい金融会社指定の支払日に支払いを延滞してしまう事もあるかも知れません。
ただ、そんな時には金融会社へ連絡して一刻も早く支払いを行えば、入金状況欄にAマークが付かない可能性があります(入金状況欄への各マークの登録基準は各金融会社によって異なります)。
また、入金状況欄へAやPマークが付いたとしても、それが1つや2つ程度であれば今後の支払いによってAやPマークを過去のものへと押しやる事が出来ますので、今後の審査への影響は限定的となる可能性があります。
それは、各金融会社では入金状況欄にAやPマークが1つや2つあったとしても直近に$マークが並んでいれば、この顧客は最近きちんと支払いを行っていると判断する可能性があるためです。
ちなみに、ステータスの高いクレジットカードでは、入金状況欄に1つでもAやPマークがあればクレジットカード審査で落ちる可能性がありますので、ステータスの高いクレジットカードを狙っている人は注意が必要になります。