自社ブラック登録期間の具体的な事例について

自社ブラック登録期間の具体的な事例について クレジットカード

自社ブラックの登録期間はさまざま

私たちがクレジットカードやカードローンなどの各種金融商品を利用しその利用代金を延滞または債務整理などを行った場合には、その延滞情報(金融事故情報)が個人信用情報機関の信用情報に5~10年間登録され、この期間は各種金融商品を利用する事が難しくなります。

ただ、これらの金融事故情報は何も個人信用情報機関の信用情報にだけ登録されている訳ではなく、金融事故を起こしてしまったクレジットカード会社を始めとした各金融会社の自社データベースにも登録されているのです。

そして、金融業界ではこの自社データベースに金融事故情報が登録されている事を自社ブラックと呼んでいますが、この自社ブラックの期間には信用情報の登録期間のようなあらかじめ決められている期間がありません。

つまり、自社ブラックの登録期間は各金融会社の判断で決められており一概に何年間という決まりはないため、実際の登録期間を調べるために過去に金融事故を起こした金融会社の金融商品へ、金融事故を起こしてから数年後に申し込んでみないと分からないのです。

そこで、これは過去にあった事例の1つですが、過去にAクレジットカード会社で金融事故を起こした方がその後Aクレジットカード会社が審査を行っているBクレジットカードの取得までに掛かった期間についての事例を紹介します。

自社ブラック登録期間の具体例について

ここからは、とあるクレジットカード会社における自社ブラックの登録期間について実例を元に解説していきます。

この事例で、一概に自社ブラックとは言ってもその登録期間は半永久的ではなく、ある一定期間のカード会社もあるという事が分かっていただけると思います。

自己破産情報は信用情報に5~10年間登録されています

この方(以下Cさん)は、今から約14年前に多重債務に陥ってしまい支払いが追いつかなくなったため、やむを得ず自己破産を選択されたそうです。

その後、裁判所より免責許可決定が出たため今までの債務が全て無くなりました。

そして、Cさんは、自己破産時にAクレジットカード会社にも債務があったため、Aクレジットカード会社の自社データに自社ブラックとして登録される事になりました。

また、自己破産情報は個人信用情報機関の信用情報に5~10年間登録されますので、この期間はクレジットカードや各種ローンを組む事はほぼ不可能になります。

さらに言うと、Aクレジットカード会社では自社ブラックになっているため、Aクレジットカード会社及びAクレジットカード会社が審査を行っている各種金融商品の利用は自社ブラック情報が消えない限り不可能になります。

自社ブラック情報が消えればクレジットカード取得は可能です

その後Cさんは自己破産から5年後に全ての個人信用情報機関へ信用情報の開示請求を行い、登録情報・交流情報ともに登録無し=自己破産情報が消えていた事を確認したので、OM○カードに申込を行い自己破産後初めてクレジットカードの取得に成功しました。

そして、OM○カードを取得したCさんは着実にクレジットヒストリーを積み重ねて、その後オ○コカードも取得出来たとの事です。

そんな時、当時使っていた携帯電話のショップ店員からとあるクレジットカードの入会を勧められました。

ちなみに、このクレジットカードですが、実際の審査は携帯電話会社から委託を受けたAクレジットカード会社が行っています。

この場合、この方は過去にAクレジットカード会社で金融事故を起こしており、自社ブラック情報が登録されている可能性が高いためこの審査に落ちる可能性が高いと思われます。

この事に気づいたCさんですが、Aクレジットカード会社の自社ブラックが消えていないかも知れないが、今後しばらくクレジットカードを作る予定も無かったとの事で、ダメ元でこのクレジットカードに申込を行った結果、ショッピング枠30万円でクレジットカードが発行されたそうです。

基本的に、金融会社の自社ブラックになっている方は、クレジットカード審査の段階で自社データから金融事故情報が出てきますので審査で落ちる可能性が極めて高くなりますが、審査に通ったという事は自社データから事故情報が出てこない=事故情報が削除された可能性が極めて高いと言えます。

そこで、気になるAクレジットカード会社の自社ブラック登録期間ですが、Cさんが自己破産をしたのが今から約14年前でこのクレジットカードに申し込んだのが今から約4年前、つまり約10年以下という事になります。

ちなみに、10年=KSCの官報情報の登録期間と同じ期間になります。

もっとも、Cさんは自己破産してからAクレジットカード会社が審査している金融商品には申込していなかったそうなので、実際には10年よりも少ない可能性もありますが、これはAクレジットカード会社のごく一部の社員以外には分からない事なので、長くて10年と見ておいた方が良いかも知れません。

各金融会社によって自社ブラックの登録期間は異なります

今回の記事では、Aクレジットカード会社(とは言っても携帯電話のショップ店員から勧められるクレジットカードは限られていますけど)の自社ブラック期間について、過去の事例に基づいて説明しました。

ただ、この自社ブラックの期間は各金融会社によって異なっている可能性が高く、中には半永久的に登録されている金融会社もあるようなので、あくまで参考程度に考えていただければと思います。

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